
TAMA : ドラムをプレイする上で誰に、そして何にインスピレーションを受けましたか?またドラムの他にはどんな楽器を演奏しますか?
Hajjar : 僕が最初に影響を受けたのは、多分MetallicaのLars Ulrichだと思う。大きくなってからも友達やいとこの影響でヘビーメタルばかり聴いていたんだ。Metallicaの「Master of Puppets」を聴いていたのは覚えているよ。僕の人生を変えた一曲で、自分が本当に何をしたいのかを教えてくれた曲だね。あと、僕は他の楽器にも挑戦しているよ。とても幸運なことに、僕のバンドは一人でではなくてメンバーみんなで曲を書くんだ。ドラムパートは全て自分で書くけど、ギターパートも書くし、シーケンサーも使うんだ。だから、ドラムだけじゃなくて他にもいろんな楽器に挑戦するんだ。
TAMA : 最初に手に入れたドラムセットは何ですか?
Hajjar : 最初のドラムセットは、兄がいとこから$50で僕のために買ってくれたRogersのキットだったよ。
TAMA : At The Drive Inでのライブが、あなたにとってのメジャーとして初めてのライブでしたか?その時の事を少し教えて頂けますか?
Hajjar : そうだよ。1997年にAt The Drive Inへの参加を決意したんだ。メジャーのサポートなしでもバンドをやりたいっていうヤツに出会って、僕は大学をやめたんだ。メジャーレーベルと契約するまで地元を離れたがらないヤツらもたくさんいるだろ?そういうヤツらはバンドに入っても上手くいかないんだ。僕らにも3、4年そんな時期があったけど、突然有名になることができたんだ。At The Drive Inとしての活動はすぐに終わってしまったけど、今はすべてが上手くいってるよ。僕たちにとっても良い経験になったしね。他の人にはできない貴重な経験だよ。
TAMA : At The Drive Inの解散からSpartaの結成までの間のことを教えてください。
Hajjar : いろんな事があったよ。家族にも助けてもらったし、At The Drive InでもSpartaでも一緒にやっているPaulにもいろいろ相談したよ。その間僕らはとても親密だったんだ。ファンや友人など周りの人たちが僕から離れずに応援してくれた事は、僕にとってとても大きな意味を持っていたんだよ。だってそれまで自分が偉大なドラマーどころか良いドラマーだって思ったことさえなかったんだからね。彼らに「何か新しいことに挑戦しろよ」って言われてとても心強かったよ。
またそういった事と別に、僕はAt The Drive Inのラストツアーで腱を痛めてしまって4ヶ月くらいドラムを叩けなかったんだ。でもそのお陰で今や僕の必需品となっているシーケンサーの使い方を覚えたんだ。それで、LA在住のまだ有名ではなかったヒップホップのラッパー達に参加してもらって自分でレコーディングしたんだ。今でもシーケンサーの使い方やレコーディングのやり方などの勉強を続けていて、その事でもずっと忙しいんだ。
TAMA : いつどんな経緯でSpartaは結成されたんですか?
Hajjar : 4月くらいだったかな?PaulがL.A.に来て「もう一度バンドをやらないか」っていう事になったんだ。いつどんな風にっていうのは具体的ではなかったけど、いずれ彼とはまた一緒にプレイするとは思っていたよ。それでその夜にバンドを組むことを決心して、6月にはもうEl Pasoに2週間行って曲を書き始めたんだ。その前から曲をたくさん作っていたけど、新しく何曲も作ったんだ。そしてその間に全部で9曲のデモをとり終えて、2週間後にL.A.の自宅でヴォーカルを録音したんだ。
TAMA : 「Wiretap Scars」の作曲においてのあなたの役割はどのようなものですか?そしてそれはAt The Drive Inでの役割とは違うものですか?
Hajjar : 自分の役割はアレンジの時も作曲の時も、基本的にはいつも同じだと思うよ。「Wiretap Scars」では、今まで以上に懸命に曲作りに励んだね。メンバー全員が曲作りの全てに関わるという意味で、このバンドは完璧なチームのようだよ。例えば僕がギターパートを書けばPaulがドラムパートを書くといったように、お互いを尊重しながら楽器を入れ替えたりしてみたんだ。それから僕の家で歌詞を書いた時は、お互いの意見を出し合ってそこから何かを引き出そうとしたんだ。それからキーボードやギターでメロディーを作って、Jimがリビングルームに行ってその曲を試しに歌ってみるという感じだったよ。最終的なチェックのために録音もしてみた。だからメンバー全員の役割がすごく大きかったんだよ。でもそういう風にやってみたことで、自分たちが大きく飛躍する事ができたんだ。
TAMA : 一番楽しんでプレイできるジャンルは何ですか?
Hajjar : ミクスチャーとエレクトロニックかな?ミュージシャンとしてのやりがいがあって新たにチャレンジできるものが好きなんだ。プレイして何も得るものがないような曲は好きじゃないよ。ミュージシャンしか理解できないような曲はプレイしても楽しくない。興味をそそるような音楽であると同時に、何かを感じさせるような音楽でないとダメなんだ。
TAMA : 他の楽器を演奏するとしたら何をやってみたいですか?
Hajjar : ギターだね。
TAMA : 最初にTAMAに興味を持ったきっかけは何ですか?
Hajjar : きっかけは僕の気に入っているドラマー全部がTAMAのドラムを使っていた事だよ。Stewart CopelandとかDave GrohlとかLars UlrichとかDave Lombardoとかね。僕が影響を受けたドラマーはみんなTAMAを使っていたんだ。それがTAMAに興味を持つきっかけになったんだ。僕は2、3年前にハードウェアを使い始めて、とても気に入ったんだ。TAMAミュージシャンの一員になってとてもうれしく思っているよ。TAMAが好きだし、ドラム自体もすばらしいからね。あと耐久性もばっちりで、激しいプレイをしてもチューニングが狂わない点もすごいと思うよ。
TAMA : TAMAのドラムとハードウェアであなたのお気に入りはなんですか?
Hajjar : ハードウェアに関してはメモリーロックと、安定性だね。次の日に同じようにセッティングしたい時に便利だし、壊れるなんて想像もつかないよね。ドラムに関してはその独特なサウンドがとても気に入っているよ。僕が思うに、他のメーカーのドラムはフラットで普通の音って言うか無難な音のドラムが多いんだけど、TAMAは新しいドラムと古いビンテージのドラムの音が交じり合った感覚なんだよ。
TAMA : あなたはステージでIbanezのエフェクターを使っているようですが、どのようにしてそれをあなたのサウンドに取り込んでいるのか教えてください。
Hajjar : 僕はセットの左側にペダルボードを使って4つのペダルをセッティングしているんだ。ベースシンセのSB7と、ディレイのDE7を2つ(1つはエコー、1つはディレイ)と、チューブスクリーマーのTS7を使っているんだ。全てのドラムにはトリガーが付いていて、よりノイジーにしたい時や宇宙のようなフィーリングが欲しいときに使うんだ。曲の途中で自分のスネアのサウンドを電子パットのスネアのような音にしたい時には、ベースシンセやチューブスクリーマーなどを使うんだ。
TAMA : 音楽業界に入ろうとしている若いミュージシャンに何かメッセージはありますか?
Hajjar : 音楽をビジネスだと考えちゃいけない。500ドルで買ったバンに機材を入れてあちこち移動して、一晩のステージで良くても20ドルか30ドルで日当が2ドル稼げるかどうかっていうくらいマイナーなパンクロックの世界で僕は育ってきた。ステージに行って二人しかいない客の前でも演奏するんだってこと以外、なにも考えちゃいけない。それを続けていればそのうち夢はかなうよ。一生懸命やれば結果が付いて来ると思うんだ。
TAMA : 他にサイドプロジェクトの計画はありますか?
Hajjar : あるよ。80年代のFudge TunnelっていうメタルバンドでプレイしていたAlex Newportという友達がいて、At The Drive Inでも一度プロデュースしてもらっているんだけど、彼は今エンジニア兼プロデューサーをしているんだ。その彼と一緒にサイドプロジェクトを始めているところだけど、実際には一緒にプレーしていなくて、ミニディスクを回しあってそれぞれのパートを録音しているところなんだ。
TAMA : Spartaは今後どのように活動する予定ですか?
Hajjar : 8月13日にアルバムが発売されたんだけど、3月からずっとツアーをやっていて、ツアーバスでみんなと移動中に曲を書き始めているところなんだ。去年の6月に「Wiretap Scars」のほとんどの曲を仕上げて以来だから、新しい曲を作りたいってずっと思っていたんだ。僕らはお互いに新しい音楽のアイデアがあって、ツアー中に曲作りをしていきたいと思っているんだよ。