
TAMA : あなたのシグネチャー・スネアが、発売になったきっかけについて聞かせてください。
Mike : シグネイチャー・スネアを作りたいという話を正式にオファーされた時、もちろん僕も自分のモデルが欲しかったんで、すぐに承諾したんだ。Dream Theaterのファンなら知っているか、聞いたことがあると思うけど、スネアについては何年も前からちょっとしたアイデアを持っていたんだ。
当時はシグネイチャー・スネアの話はまだ無かったんだけど、3~4年前にクリニックで日本へ行った時、エンジニアにそれを提案してみた。
具体的には、ティンパニー奏者がヘッドのテンションを演奏中に足を使って弱めたり強めたりしてるみたいに、スナッピーのテンションをペダルで操作できないかっていうアイディアだったんだ。その後、TAMAは僕のために一つのカスタム・スネアドラムを作ってくれたんだけど、それは本当にペダルで3つのポジション(スナッピーOFF、緩いテンション、強いテンション)を切り替えられるし、例えばロールをしながら弱いテンションからだんだん強くといったように、連続的にもテンションを調整できるものだった。
今回のシグネイチャー・スネアは基本的にそのアイディアを引き継いだものなんだ。
TAMA : シグネイチャー・スネアには2種類の材質があるんですね。
Mike : そう、一つは僕が長年愛用しているスネアと同じメイプル材の5.5"x14"で、もう一つは口径が小さくて、5"x12"のスティールなんだ。
TAMA : 一番の特徴は何?
Mike : 2台とも前に説明したユニークなアイデアを取り入れた、オリジナルのストレイナーが搭載されている事だね。最終的には足ではなくて、2つのレバーの操作で3つのテンションのポジションを使い分けられるシンプルなものになったんだ。
多くのドラマーが、スタジオにいくつものスネアドラムを持ち込んだり、ステージでも違った音色が欲しいために、2つのスネアをドラムセットに組み込んでいるのを見かけるけど、僕のモデルは1台でもスイッチのセッティングを変えるだけで、曲から曲、時には同じ曲の最中に、違ったサウンドが得られるという優れものなんだ。
TAMA : あなたにとって、ドラムセットにおけるスネアドラムの役割とは何ですか?
Mike : スネアドラムはバックビートを刻む上で、欠かすことのできないタイムキーパーとして、最も重要な道具だと思うよ。
TAMA : メイプルのモデルにはDream Theaterのシンボルが全面に入っている理由は?
Mike : 僕はDream Theaterを自分の一部だと思って行動しているから、どうしてもそのシンボルマークをシェルやマークに入れたかったんだ。僕のサインの一部としてね。僕がずっと昔に使っていたTAMAのImperialstar のセットにも、このシンボルマークをそこらじゅうに貼り付けていたし、シンバルやスティックといった僕のシグネイチャーモデルにも、全てこのシンボルマークを付けてあるんだ。今回シグネイチャー・スネアの企画が始まった段階で、迷わずデザインはこのシンボルマークにすると決めたんだ。
TAMA : あなたのシグネチャー・スネアの名前には、何か真意があるのですか?
Mike : Melody Masterっていう名前は、僕の娘の名前がMelodyということで付けた名前なんだ。今回、どうしても娘の名前が付けたかった。というのは、シグネイチャー・シンバルを作る時、息子の名前MaxにちなんでSabian Maxとしたんだ。娘も息子と平等に扱わないと、そのことが原因で、将来お互いに喧嘩したり、嫉妬したりしては困るからね。