Roman Ratej

Roman Ratej

t.A.T.u.

TAMA : ドラムを始めたきっかけは?どんな音楽をプレイするのが好き?

Roman : きっかけはラジオでかかってた音楽だね。70年代のロックバンドをよく聴いていたよ。Led ZeppelinとかDeep Purpleとか、それにファンクミュージックもよく聴いていた。へヴィーロックが好きなんだ。ファンクも好きだけど、へヴィーなのがやっぱり好きだね。

TAMA : ドラムのレッスンを受けたりしたの?それとも自分で?

Roman : 両親が音楽の学校へ行かせてくれたよ。初級の音楽学校の後は音楽の高校へ行ったんだけど、出身地のスロベニアのフィルハーモニーオーケストラの奨学金を受けてたんだ。その時メインで弾いていたのはシロフォンとマリンバだったけど、小太鼓も演奏してた。でも結局はやりたいことがわからなくなってそこを離れたんだ。ロックンロールが忘れられなかったんだ。

TAMA : 他にはバンドをやっているの?

Roman : 今はt.A.T.u.をやっているけど、自分のバンドも持ってるよ。AWSって言うんだけど、かなりへヴィーでファンクっぽいやつさ。ヨーロッパではTekton Motor Corporationっていうテクノメタルバンドでプレイしていた。すごく人気のあるバンドだったんだ。テクノにメタルのリフが入るような音楽をやってたんだ。スロベニアでもMiladoyka Youneedという名前のバンドに参加してたし、それは主にクロアチアとかセルビア、ボスニアなんかで活動していたよ。そのバンドもすごく人気があった。

TAMA : 君は以前ロシアに住んでいて、ここ4年はロスに住んでいるけど、もともと出身はどこ?なぜロスに来ることになったの?

Roman : 生まれはスロベニア。イタリアとオーストリアの国境付近の小さな国だ。国がロスくらいの広さしかないけど人口は2百万人。12歳の時に始めてバンドに参加して、それから音楽にかかわってきたね。レコーディングやセッションをこなしたり、テレビにでたり。そんな中で本当にいいギグをすることもできて、ヨーロッパを回ることができるようになったんだ。オランダやベルギーや、西ヨーロッパのたくさんの国へ行って演奏したよ。でもいつもアメリカに行きたい、って思っていたんだ。頭の中ではいつも「行かなくちゃ行かなくちゃ」ってことばが渦巻いてたね。でもうまくいっているうちは、現状を変えるのは難しいだろ?なかなか機会がなかったのさ。そんなとき、レコーディングセッションの仕事をロスで行うことになったんだ。ある若い女性ボーカルの仕事なんだけど、彼女は本当に音楽が好きで、3週間後に僕たちはロスに引っ越したんだ。ショウケースライブをして、契約をほとんど済ませようとしてたところで、それは失敗した。すぐにMartikaのオーディションを受けたりして、ギグもしたよ。だから僕はここにいることができたんだ。不運にも、サンフランシスコでは10日間しかセッションができなかったけど、それからは何かと仕事は見つかって、ここで活動することができているんだ。最近ではすごく忙しくて、とてもいい感じなんだ。

TAMA : 新しいギグは?ミュージシャンにアプローチしたり、バンドからオファーがあったりするの?

Roman : 満足のいくギグをするのはなかなかないね。ドラマーとしてはまだ有名じゃないし。でも、スタジオのセッションはたくさんやるようにしているし、一緒にやった人たちが、また知りあいに僕を推薦してくれたりする。友達の輪って感じかな。それがt.A.T.u.と一緒に仕事をするようになった理由だね。以前一緒に仕事をしたやつが電話をくれたんだ。彼はInterscopeレコードに勤めていて、バンドを集めていたところだったんだ。

TAMA : TAMAドラムを使っているのはなぜ?

Roman : 始めて手にしたドラムがTAMAだったからさ。僕が13歳の時に父がSuperstarのセットを買ってくれたんだ。ドラムセットを買うためにわざわざ僕の先生と、ドイツまで行って買ってきた。そのキットは長い間使ったよ。今でも父には感謝している。そんな投資をしてくれたなんて。ここに来てからは本当にラッキーだよ。そうだ、新しいTOTOのアルバムでSimon Phillipsが叩いているのを聴いたんだ。以前彼のドラムのサウンドを聴いて、「僕もこんな音を出したい!」って思ったんだから。

TAMA : 今はRockstar Customを使っていますね。どこが気に入っている?

Roman : Rockstar Customを手にしたときは本当に信じられなかったよ。ルックスもサウンドもすばらしいよ。マウンティングシステムが特にいいね。

この価格帯のドラムの中では最高だ。プロフェッショナルドラムって言えるくらいのものだね。

TAMA : ありがとう。ところでショウのときは何か準備するの?精神的なこととか体力の面で何かやってることはある?

Roman : ドラムの練習は毎日しているけど、まずそれが第一だね。いろいろなテクニックやルーディメンツを練習してる。僕はいつも何か新しい教則本を買ってくるんだ。今はちょうど、Marco Minnemanの教則本を使ってる。彼って本当にいいドラマーだよね。そうやってテクニックを磨くのに時間を費やすかな。レコーディングの時はスタジオに行く前には、どんな曲になるのかわからないことが多いから、ちょっとジャムってみてグルーブをつかんだりするよね。いつもそれをしていたら、そのうちそれが自然のものになってくる。アメリカで演奏することは、僕の国で演奏するのとはまったく違う。僕の国ではみんながいつも僕に、「君はすばらしいプレイヤーだ」って言ってくれるけど、僕は練習に時間を費やしたわけでもないんだ。アメリカに来てからは、誰も僕のことを知らないから、底辺からはい上がるようなものだった。一生懸命働いていい結果を出す。大きな挑戦だ。でもだからここで活動するのが好きなんだ。

TAMA : これからドラムを始めようとする人たちにアドバイスをくれるかな?音楽をやるうえでエキサイトし続けるためにはどうしたらいい?

Roman : 2つの言葉を言いたいと思うよ。"Discipline"(訓練)と"Focus(集中)だ。何をするにしても、訓練は大事だよ。忍耐と継続さ。心の底からドラムをたたいて、集中する。他に気を散らさないこと。それからできるだけたくさんの音楽を聴き、最もいいところを吸収して、自分のスタイルを確立すること。続けていれば力になるよ。誰にだってアイドルはいるし、好きなジャンルの音楽もある。スタイルはそういったものの中から確立されて行くと思うんだ。自分の憧れのミュージシャンにもかつて彼が影響を受けたプレイヤーがいる。そうやってどんどん受け継がれていくんだ。新たに始めるということは大変なことだけど、気楽にやって欲しいな。一朝一夕で結果が出るものじゃないからね。訓練と集中力と忍耐の賜物さ。