2006
Kenny Aronoff

Ronald Bruner Jr.

 

TAMA : ロナルド、あなたの父であるロナルド・ブルーナー・シニアは、ドラマーとしてあなたに影響を最も与えた一人と思います。彼自身について、そして彼がいかにあなたに影響を及ぼしたかについて教えてください。

Ronald : 僕が本当に小さかった頃、両親は僕にリズムのセンスがあると思っていた。まだ母親のおなかの中にいた頃からそうなんだ。だって母親がラジオの音楽を聴いていると、僕が母親のおなかを蹴ってリズムを取っていたんだって。3歳のとき、父親がドラムセットに座って叩いてもいいよと言ってくれたんだ。父親は僕がドラムを叩くだろうということを予想して、僕に教えた方がいいんじゃないかと思ったんだね。そして僕にレコードを聴くよう勧めてくれた。僕が初めて手にしたレコードはChick Corea Elektric Bandのレコードだ。それを聴いて僕はドラムを勉強しだしたんだ。
僕の父は、本当によき指導者だった。彼はこんなふうに言うんだ、「そのプレイができるようになったら、すぐに自分のプレイを録音して聴いてみろ」って。そして彼は毎週土曜日に僕をドラムショップに連れて行ってくれた。道中、車の中で有名なドラマーの曲を聴いていたんだけど、「うわあ!これは誰?」って僕はずっとはしゃいでいた。でも父は僕にそれを教えず、代わりにプレイを聴くように言うんだ。でも父がダッシュボードや車の中にカセットテープを残していったから、僕はそれでタイトルを覚えたんだよ。また、テーブルにもテープが置いてあったから、週末ずっとそのテープを聴いて練習していることもあった。そんなことを何年か続け、僕はドラムをプレイすることが僕が本当にやりたいことだと思うようになったんだ。

TAMA : 他に誰か影響を受けた人はいますか?

Ronald : 若い頃通っていた教会でプレイしていたドラマー達。他にはDave WecklやDennis Chambersだね。

TAMA : 教会でプレイしながら上達していった若い頃のことを教えてください。

Ronald : プレイが荒削りだったから、最初はドラムを叩かせてもらえなかった。小さかったし、まだ何も分かっていなかったんだね。色々なフレーズの叩き方は知っていたけど、リズムキープが全くできなかった。だからいつも「ドラムから離れろ!」って叱られたんだ。

TAMA : 初めてのドラムセットはどのようなものでしたか?

Ronald : 最初のドラムはRemoのジュニアプロキットだね。15インチか16インチのプリチューンバスドラムキットだった。

TAMA :Kenny GarrettやLee Ritenourとのライブの準備に対してSuicidal Tendenciesとのライブの準備はどのように違いますか?

Ronald : エネルギーの調整の仕方だね。Lee Ritenourとはアドリブが多いので、曲がどう展開していくか先読みしながらプレイしないといけないんだ。やりすぎる必要はないけれど、Lee Ritenourのフレーズの抑揚にある程度は合わせていかないといけない。こういった状況にひとつひとつ準備していくにはメンタル面での準備というものが相当必要だ。それぞれのスタイル、バックグラウンドに合った適切なエネルギーの出力ができるよう、準備しておかなくてはならない。

TAMA : 最近のあなたはSuicidal Tendencies, Kenny Garrett, Marcus Miller and Lee Ritenourといったアーティストとプレイしています。他に何か最近プレイしたアーティストはいますか?

Ronald : Ron Bruner's Sonという名の自分のバンドをやっている、それからソロでR&Bを歌うプロジェクト。近いうちにScott HendersonとScott Kinseyとプレイする予定だよ。

TAMA : TAMAのドラムに興味を持ったきっかけと理由を教えてください。

Ronald : 8歳の時、父がRayford Griffinを観に連れて行ってくれて、そこにあった大きくて古いカラフルなセットのことを覚えている。地殻変動でも起こした地層のような、色とりどりのカラーリングが施されたドラムだった。

TAMA : あなたのStarclassic Mapleドラムのどんな点が最も気に入っていますか?

Ronald : 適当にチューニングしてもきちんとチューニングしてもいつもクリアなサウンドが得られるところが好きだね。それにアタック感が好きだね。ヒットした時に素晴らしいアタックが得られて、トーンももたらされる。フロアタムでもタムタムでも関係なくね。アタックが常に得られるから本当に好きだよ。

TAMA : あなたはKenny Garrettとプレイする時は13インチ、14インチ、16インチのフロアタムを使います。いつも3フロアタムでプレイしているのですか?もしそうならその理由を聞かせてもらえませんか?

Ronald : その通り。自分にとっては3フロアが一番いいんだ。やる音楽によってドラムセットを変える人もいるけど、どんな音楽でも同じドラムセットで演奏するべきだと思う。ジャズキットでもチューニング次第で、ファンクでもパンクでもプレイできるはずだよ。僕は演奏というものは、自分の個性や性格とは別の所で成立するものだと思うんだ。同じドラムセットでどんな音楽でもプレイしていくことで、自分の個性というものが確立され、そして他人が僕の演奏を聴くことで、僕だってことが分かるようになるのさ。

TAMA : もし誰でもいいから一緒にプレイできる機会があるとしたら、誰とプレイしたいですか?またその理由を教えてください。

Ronald : 簡単な質問だね。Miles Davis, Herbie Hancock, Ron Carter, & Wayne Shorter。僕にとってはずっと憧れの、究極とも言える場だね。もうたまらないと思うよ!そこでプレイする時っていうのは、僕にとっては、もっとも実験性に富み創造性が開放された時になるだろうね。 

TAMA : これからの予定を聞かせてください。

Ronald : ずっとドラムを叩き続けるつもりだよ!